TAKEHIKO SANADA SANADA SUTUDIO inc.

一頭の羊 / A Sheep  2002

ひとつの作品は、羊一頭分の羊毛のみで制作されている。作品の外部の編み込んだ毛糸を切り開き、中を確認すると、そこには同じ羊の原毛が詰まっている。外部の毛糸も、また、内部の羊毛も、同じ羊の毛であり、以前は羊の外皮を覆っていた体毛である。 同じもののある部分を内側に詰めることで、同じものの中に、「内と外」という異なる概念を生んでしまう。
両者共に同じものであるにも関わらず、内が外となり、外が内となる。

素材:羊毛
メゾンエルメス8Fフォーラム(東京)/ 眞田岳彦展「振動を宿すもの」、ギャルリー東京ユマニテ(東京)/ 眞田岳彦展「開封 ブレイク・ザ・シール」 クラフト・カウンシル(ロンドン)/ Knit 2 Together